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Please use this identifier to cite or link to this item: http://hdl.handle.net/10801/1143

Title: 硫酸エステル保護基を用いた硫酸化チロシン含有ペプチドの合成研究
Other Titles: Synthesis of sulfotyrosine-containing peptides using sulfate ester protecting group
Authors: 増田, 裕之
Issue Date: 30-Aug-2016
公開日: 30-Aug-2016
Abstract: 生体内において、硫酸化はタンパク質の翻訳後修飾のひとつとして古くから知られている。近年、チロシンの硫酸化は膜貫通タンパク質の分泌及び機能制御など多くの生体内での生化学的プロセスに深く関わっており、幾つかの疾患にも関与していることが明らかになった。 タンパク質硫酸化が関与するこうした生物学的なプロセスの機能や意義を解明する上で、硫酸化タンパク質の調製が必要であるが、遺伝子工学的手法で発現タンパク質として硫酸化修飾を受けたタンパク質を取得することは困難である。従って、タンパク質硫酸化の研究においては、化学合成で得られる硫酸化ペプチドを用いるアプローチが展開されている。しかし、硫酸エステルは生来酸や熱に不安定な性質を持っており、容易に分解されてしまうことが知られている。こうしたことから、合成過程で酸を使う必要がある現在のペプチド合成の方法論では、十分な収率及び純度で硫酸化チロシンを含むペプチドを得る一般的な方法が確立していない。 現在のところ、硫酸化チロシンの硫酸基の保護基にdichlorovinyl (DCV)、trichloroethyl(TCE)、neopentyl(nPt)が、リンパ球に選択的に発現して白血球の遊走やローリング現象に関与するP-selectinglycosulfopeptide ligand-1(PSGL-143-74)や、自己免疫疾患や感染症などにも関与するDuffy Antigen Receptor for chemokines 8-42などの硫酸化チロシンを含むペプチドの化学合成に適用され、研究が進められている。著者は、これらの強酸性条件下に安定な保護基を用いることにより、脱保護時に硫酸基が分解せずに、チオエステル化及びそれを用いたセグメント縮合に適用することを考えた。 本研究では、硫酸化チロシンを含むペプチドをより簡便に高収率で合成するために、硫酸化チロシンの硫酸基の保護基にDCVを選び、Fmoc-Tyr(SO3DCV)-OHの合成を行った結果、高収率で合成することに成功したので、合成したFmoc-Tyr(SO3DCV)-OHの有用性を検証するために、モデルペプチドとして、Leu-enk sulfateの固相ペプチド合成を行った。その結果、Fmoc-Tyr(SO3DCV)-OHの有用性を確かめることが出来た。 今後は、硫酸基に保護基を導入した硫酸化チロシンを含むペプチドチオエステルセグメントを合成し、それを用いた縮合を行うことでチオエステル縮合法の硫酸化ペプチド合成への適用を検討する予定である。 本研究は硫酸化タンパク質の合成、硫酸基が関与するタンパク質の相互作用の解明などに貢献できると思われる。
URI: http://hdl.handle.net/10801/1143
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